魚翁独白

vol 1 初めて会った魚はあまご

保育園のころ近所の親戚の家へ行くと木製のたらいに4,5センチくらいのきれいな魚が泳いでいる。メタリックブルーの体に赤い斑点、これどうしたのかと2歳年上のジュン君にたずねた。その日は用水路の掃除の日で水の流れを止める、流れが無くなり出来た水溜りで捕まえてきたそうだ。私が住んでいるのは牛尾山の麓、山を越えれば滋賀県の石山、そこを流れる音羽川は水量もあり、水温もあまごが暮らせる程度に冷たい。元はその川の水を取り込んであまごの養魚場があったらしい、そのころはすでに無かったが、本流に逃げ出したものが自然繁殖していたらしい。本流から水路に入り込んだのが掃除の日に子供に捕まってたらいに泳がされていたのだった。私はずーっと眺めていた、5,6匹いたがジュン君はあげるとは言わなかった。来年はきっと僕も捕まえると決意したのだった。

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